FC2ブログ

Entries

カッチーニのアヴェ・マリア

マリンバの演奏会で「カッチーニのアヴェ・マリア」を聴いた。
人気のある曲なのにコンサートで聴くことは少ないようにおもう。

スラヴァの美しいカウンターテノールがあまりに高い聖性を持つゆえか?
他の作曲家の「アヴェ・マリア」が主に長調であることに対し、
「カッチーニのアヴェ・マリア」が短調であることも、この曲に深い哀憐の詩情が漂う要因でしょう。
氷のように静かだけど熱いパッションを秘めた曲。

「カッチーニのアヴェ・マリア」として知られているけど、カッチーニ(1545-1618)の作品ではなく1970年頃にロシアのウラディーミル・ヴァヴィロフによって作曲された曲だという。
ヴァヴィロフは自身が作曲したものを古典の曲として発表したため、いつの間にかカッチーニの作曲といわれるようになってしまったとか…








スポンサーサイト

ゴンドベルグ変奏曲~白寿ホール

J.S.バッハのゴルドベルク変奏曲のアリアは、バロックにしてはスローテンポで、まるで咄咄と語る言葉のような、また真摯に祈りを捧げる言葉のような…ピアノで演奏されることが多いが(もともとチェンバロのための曲)バイオリンコンサートのアンコールでめずらしくバイオリンの演奏を聴くことができた。

白寿ホールは久しぶりの訪問。小さいながらも音響効果が素晴らしい。普通なら客席に届かない演奏中の弦のわずかな雑音も耳に届いてしまうけど・・・つまり、耳元で奏でられているような臨場感が体感できるホールです。

白寿ホールHP
http://www.hakujuhall.jp/index.php

ゴルドベルグ変奏曲 グレン・グールド(2011/11/3)




五月花形歌舞伎~ケン・ローチ「天使の分け前」

5月花形歌舞伎~明治座昼の部
image.jpg

市川染五郎、片岡愛之助、中村勘九郎、中村七之助等の若手の舞台。明治座で歌舞伎を上演するのは16年振りという。ほんとうに久しぶりの明治座。

勘九郎・七之助兄弟の舞台を見るのは勘三郎が亡くなってから初めてだけど、勘九郎に貫禄がついて「りっぱになったね~」というのが素直な感想。
頬のあたり、ときおり鼻にかかるセリフが勘三郎を彷彿とさせる。
似ていると感じたのも初めて。

七之助は玉三郎に手ほどきを受けたのでしょう、「源氏店」のお富の口跡が玉三郎にそっくりでした。

「源氏店」といえば蝙蝠安のどうしようもなく下卑た感じが、最近の役者さんでは出せていないようにいつもおもう。


「天使の分け前」ケン・ローチ監督
「天使の分け前」とはウィスキーが樽で熟成する間に蒸発して減る2%のこと。
社会の片隅で問題を抱えながら生きるロビーと彼の周辺の人々のドラマ。最後はハッピーエンドというので安心して(!?)見ることができました。
天使の分け前 公式サイト
http://tenshi-wakemae.jp/

上映館の銀座テアトルシネマがこの5月31日で27年の歴史を閉じるというので、最後に行かずにいられなかった。
三原橋の地下の昭和の雰囲気漂う銀座シネパトスも3月に閉館してしまった。

ケン・ローチ監督作品、心に残るはやはりコレ
image1.jpg
 「ケス」1969年




ゴルドベルグ変奏曲 グレン・グールド

グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独
http://www.uplink.co.jp/gould/

グレン・グールド 1932-1982 カナダトロント生まれ
1955年にニューヨークデビューするや、たちまち世界を席巻した美しき天才ピアニストの、ドキュメントフィルムやインタビュー、彼を知る人たちの証言で、少年の頃から晩年までが追想される。

たくさんのユニークなエピソードが紹介される。
「私の家族」とさえ形容する椅子へのこだわり。異常な姿勢。演奏中のハミング。寒がりで夏でもコートとマフラーと手袋を手放さない。極端な潔癖症・・・
ユーモアと高い知性を持つが人が苦手で世俗が嫌い。だけど実は優しく深夜の長電話とドライブと動物が好き。エキセントリックだが孤高で繊細。

演奏については常に思考し分析し自分の解釈を持ち独創的。完璧なテクニックとともに人々を驚嘆させた。
当時禁欲的で退屈とされていたバッハのイメージを一新させる。
「音楽を分解し、また組み直したみたい。でも元のとは全くちがう」

1964年31歳にして演奏活動を止めてしまう。演奏会が嫌いだった。聴衆を野獣のように感じていた。
その後はスタジオでの録音演奏を発表。録音技術が進歩するルネサンス期にあって、録音することの重要性を予見していた。

かりそめの家族を得るが短い時間だった。
たくさんの薬を常用していて、50歳の誕生日を迎えた翌日に脳梗塞で倒れる。

                   ***

映画の全編にG・グールドの演奏が流れています。
グールドの演奏はひとつひとつの音がとても際立っている。
ネックレスの糸から解き放たれた真珠のようです。

バッハのゴルドベルク変奏曲はグールド自身が1955年のデビュー盤に選んだ曲。1981年に再び録音している。
デビュー盤では軽やかにアップテンポで演奏されたアリアが、1981年の演奏では内面に向かうようにスローテンポで演奏される。
映画の最後に流れるこの演奏がとても印象的でした。



1955年の演奏




ミリキタニの猫-あれから10年

ミリキタニ(日本名:三力谷)は、ニューヨークの路上で絵を描いている日系二世。
80歳という年齢でありながら、反骨的なミリキタニに、興味を持った女性映像作家がドキュメンタリー映画を撮る。

いつものように路上のミリキタニを取材しているとき、背後でツインタワービルが炎上する。
2007年公開当時、9.11のシーンがあるとは知らずに見ていたので驚いた覚えがあります。

ふるさと広島の風景と親類は原爆で失われ、アメリカの強制収容所では肉親と離れ離れに・・・
戦争に翻弄された、数奇なミリキタニ氏の人生に9.11が介入することの不思議。

このドキュメンタリーの中で、ミリキタニ氏は自分の原風景を探す旅に出る。離れ離れになった姉にもおよそ50年ぶりに再会を果たす。
一貫して反戦を訴えている。
今の世界をどうおもっているだろう。

ミリキタニの猫
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/index2.php


第2幕のはじまり?(05/03)



落下の王国

マヤ歴など引き合いにして2012年12月にポールシフトか起きるというのであれば、なぜこの期におよんで気象操作や地震を起こす必要があるのだろう?

昨年あたりから顕著になっている地球の異変。
とても深刻に感じます。
太陽の光や風や波、地球上の波動に感謝の想念を合わせたい。


美しい映像があります。
2008年に公開されたターセム・シン監督の「落下の王国」
世界中の絶景や遺産を巡って撮影された。
地球上の、人の歴史、文化、民俗や風俗も、ここにはあります。
The Fall 公式サイト
http://www.thefallthemovie.com/

the_fall_14-1.jpg



ひさしぶりに映画

近ごろ映画を見ていなかった。
夢も見ていない。
夢の映画を見た。

サヴァイヴィングライフ -夢は第二の人生-
http://survivinglife.jp/
夢にとりつかれた主人公が見つけたのは、忘れていた記憶だった。
切り絵アニメの手法をふんだんに使ったチェコ映画。

一時期ミラン・クンデラやアゴタ・クりストフをよく読んでいた。
社会主義時代の小説は、すべての物が一般名詞で書かれていて、ストイックな印象があります。
この映画も東欧的なレトロなアニメーションの雰囲気と、シュールレアリズム(シンボルライズされた-フロイトの言うところの-性のイメージ)が同居していて面白い。

ストーリーに整合性があり、主人公のオイディプスコンプレックスが徐々に判明してゆく。
精神科医の夢判断を聞く "フロイト対ユング” など、随所にジョークも利いている。

認識は遺伝子の記憶・・・だそう。


これも夢と現実が交錯する、ラブリーな恋愛映画
背景やインテリアがキッチュな現代アートになっている。
「恋愛睡眠のすすめ」 おすすめ。
http://renaisuimin.com


大航海時代の音楽

バロック以前、イベリア半島を中心に流行したフォリアを、古楽器演奏と歌で聴いた。
フォリアとは、生活の中で人々が歌い踊った舞曲のことだそうです。

フォリアは「狂気」という意味で、その踊る様子から名付けられたそう。大航海時代のラテン音楽の影響も感じられる、ルネサンス期の音楽。

カウンターテナーは、教会音楽とはちがって、市井の人々の喜怒哀楽を歌っているようだ。
チェンバロ、バロックギター、ビオラダガンバ、太鼓、笛。
繰り返される低音の定型のうえに即興的な旋律が展開する。
広場や酒場、収穫の場で、人々が歌い踊ったのでしょう。
情熱的でかつ憂いのあるアリアは、フラメンコ音楽やポルトガルのファドに分かれていったのではないだろうか。

フォリアの流行はバロック音楽にも無縁ではない。
実際、フォリアと初期バロックは渾然として素人には区別がつきません。 コレッリ、ヴィバルディ、バッハ、ラフマニノフなどもフォリアを主題に作曲している。

フォリアは宣教師とともに日本にもやって来た。
「ぴょんぴょん跳ねるへんてこな踊り」と16世紀の日本人が形容した記録があるそうです。
短調のフォリアの旋律が、日本の風土に溶け込むことは難しくないだろう、どこかに片鱗が残っているかも知れない。

バロック音楽と日本の音楽がつながっている可能性が・・・
夢にもおもわなかった!


ストラディバリウスの波動

サントリーホールへ、 ---さんのヴァイオリンコンサートにゆきました。今回のプログラムはバッハとメンデルスゾーン。

J.S.バッハ
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調」
        
「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」
  
メンデルスゾーン
「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 二短調」
           
小品 2曲

アンコール
J.S.バッハ 「チェンバロ協奏曲 アリオーソ」


---さんのストラディバリウスを20年近く聴いています。
最初は緊張した音色でしたが、聴くたびに深く艶やかになって、いつも感動します。
古楽器の音が好きだけど、ストラディバリウスは華やかで芳醇な、 美しい女性のイメージがあります。
今日はいつにも増して心に響いて、ぽろぽろ涙がこぼれました。

音は波動。人の気持ちも波動です。
放射線は人体に悪い周波数の波動。
良い波動を持つ音楽を身の回りに満たして、そして感動する心と、 感謝の気持ちをいつも持っていれば、放射線の悪い波動の影響も少なくなるとおもいます。
ポジティブな考えや笑いも、強い波動となって放射線をブロックするでしょう。

近ごろ感動が足りませんでした。



Extra

プロフィール

こばんとたわし

Author:こばんとたわし
FC2ブログへようこそ!

最新記事